看護師が医療ドラマを見ていると、不思議に思うシーンが数多く出てくるそうです。
例えば大きな病院なのに看護師の人数が少なく、病院のどこに行っても同じ看護師がいることに現実の看護師は違和感を覚えます。実際には、病室や手術室、外来など看護師の部署は決まっているので、病室勤務の看護師が手術室でも働くことはありません。特に手術室で働く看護師はオペナースなどと呼ばれ、他の部署で働く看護師より豊富な知識と、医師に寄り添い先回りして器具を出せるような技術が必要になります。配属の希望は出せますが、通るとは限りません。
また、勤務時間も日勤・夜勤に分かれており、シフト制で二交代制の病院と三交代制の病院があります。二交代制では夜勤の時間が16時間と長く、三交代制は準夜勤と深夜勤に分けられ、それぞれ8時間勤務です。昼でも夜でも活躍し、いつ休んでいるのかと心配になるようなことはありません。
服装も清潔が第一で、髪が長ければお団子にします。カールした髪を垂らしたり、ポニーテールで勤務している看護師はいません。お風呂や排泄の介助もあるので、動きにくいミニスカートやハイヒールでの勤務はありえません。最近では、制服がスカートということ自体が少なくなりました。
残念なことですが、看護師の仕事は多岐にわたり量も多いので、患者さんとじっくりコミュニケーションをとることはできないのが実情です。ベンチでゆっくり患者さんと話したり、車いすを押しながら中庭の散歩をした経験のある看護師は少ないでしょう。
看護師に医療ドラマがどう見えているのかもっと見たい場合、<看護師が語る医療ドラマアレコレ>というサイトが面白いのでおすすめです。